
一生に一度でもいい、マッターホルンを仰ぎ見ながらシュプールを描いてみたい。ツェルマットは、そんなスノーボーダー&スキーヤーたちの憧れを集めるヨーロッパ最大級のリゾート。標高4478mのこの土地のシンボル、マッターホルンの眺望の美しさとともに、リゾートとしての質の高さ、また晴天率の高さも人気の秘訣だ。街での交通手段は電気自動車と馬車に限るなど、環境への配慮が徹底され、豊かな自然が最高のスノーホリデーを演出してくれる。
ビッグリゾートでの滑りの幅は広い。大氷河が広がるスネガ、中心的ゲレンデ・ゴルナーグラードにはコブや新雪が楽しめるシュトックホルン、イタリアへの越境ツアーも楽しめるクラインマッターホルンとお好み次第だ。
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ベースとなるツェルマットの街からマッターホルンに向かい、手前からスネガ、ゴルナーグラート、クラインマッターホルンと大きく分けて3エリアが隣り合う。ベースから地下ケーブルを利用し約10分で楽々アプローチできるスネガは、コース幅が狭い上にアイスバーンやコブが多いため、中級以上の技術をもって臨みたい。ゆったりと登山電車に乗って行くのは、ゴルナーグラード。ワイドなオープンバーンは初級者でも存分に滑りを楽しめる。上級者なら、さらにロープウェイを乗り継げば、最大斜度40度のカベと新雪、コブが待ちうけるシュトックホルンへもアプローチできる。
マッターホルンを最も間近に望むクラインマッターホルンは、眺望も随一。ゲレンデトップは3820m、最下部でも1600mの高所に展開し、雪質も抜群だ。中斜面が広がる上部では、レベルを問わず思い思いの滑りが可能。マッターホルンの威容をしっかり眼に焼きつけよう。イタリア・チェルビニアへの越境ツアーもぜひ体験したい。
マッターホルンの鋭い峰をみながらのんびり日光浴。ここではただ滑るだけでなく、じっくり自然といっしょになって楽しむのがルール |
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DATA
●シーズン オールシーズン
●標高 1620m〜3820m
●標高差 2200m
●最長滑走距離 19km
●総滑走距離 230km
●斜面構成 初級25% 中級40% 上級35%
●リフト&ゴンドラ 地下ケーブル1本 登山電車1本 ゴンドラ6本 トラム17本 リフト48本(Tバーを含む)
●アクセス チューリッヒ空港から列車で5時間(車の場合300km) ジュネーブ空港から列車で3時間半(車の場合250km)
●その他 ヘリツアーあり
●お問合せ ツェルマット観光局 0028-66-11-81 |
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ゴルーナーグラードのレストランより、ツェルマットのシンボル・マッターホルンを望む |
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マッターホルンをシンボルとする、ダイナミックなスキーリゾート。総滑走距離は230kmにもおよぶ |
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ワールドカップチャンピオンで有名なツルブリッケンゆかりのレストラン「アルペンハイム」 |
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ゲレンデのレストランはテラス完備。マッターホルンを眺めながら食事をするのが、ツェルマット流だ |
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茶色の登山電車に乗れば手軽にスキー場までたどり着ける |
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